カシオペア / フォトグラフス

カシオペアの9枚目。黄金期へ突入する時期かな。 路線がポップになった最初のアルバムで、”Looking Up”や”Misty Lady”が人気曲です。というか、この2曲があまりに有名なせいで、他の曲が霞みがち。

ギターをコピーしていた者から見ると、ギターソロがだんだんつまらなくなってきた時期ということで、気持ちとしては複雑です。 確かに曲はキャッチーで親しみやすいのですがねー。

“Looking Up”や”Misty Laday”のソロはなんだか遠くで弾いているみたいでよく聴こえないし、短いし。 ライブでは、まあ弾きまくるのですがイマイチ雑というか、その場の流れで弾き散らしている感じであまりコピーしたい気はしなかったですね。 まあ、自分のバンドで演るんでコピーしましたが。

さんざんギターソロについては文句を書いてますが、バッキングはよく聞こえて結構好きです。

個人的には”Dazzling”はカッコいい曲で好きです。ギターのサウンドも良いです。ボーカルは野呂自身だった! 向谷実の”Strasse”のギターも良いですね。この曲で割と長めのソロなのが、”From Over The Sky”。

この前が”4x4″、その前が”Mint Jams”ということで、70年代風なインタープレイ、ソロの応酬というクロスオーヴァー臭を引きずったスタイルから、メロディー・親しみやすさをより重視したスタイルへの転換という位置づけになるんでしょう。 こうして他のグループ・アーティストからは少し抜きん出てスクエアとの2強時代へ移っていくのですね。