Inkscapeで回路図を書くならSymbolsが便利!設置場所と使い方まとめ

(更新日: 2025年8月19日 )

inkscapeで回路図を書く時はSymbolを使うと便利だ。

私の場合、 WikipediaのElectrical Symbols Libraryを使っている。

Inkscapeのsymbolsとは

ライブラリになっていて、よく使うオブジェクト(つまり図形)が登録されている。部品が登録されているイメージ。 使いたいオブジェクトをキャンバスにコピーすることができる。

通常はsymbolは直接編集せず、コピーしたそのまま使う。たとえば電気部品の場合は、それぞれの部品のオブジェクトをそのままコピーして、配線のラインをつなげて回路図を仕上げる。

symbols libraryの場所: ユーザー用とsystem-wide

symbols libraryの場所はユーザーごとに保存する場所とsystem-wideに保存する場所の二箇所がある。

ユーザーごとに保存するライブラリは文字通り各ユーザーが使うものを、それぞれ保存する。他のユーザーからは参照されない。 system-wideは、全ユーザーが共通して参照できるsymbolsライブラリ。

なお、system-wideのライブラリはInkscape本体の更新時に上書きされる可能性があるので、心配であればInkscapeの更新の際はバックアップをするのが良いだろう。

各OSの保存場所の一覧

LinuxWindowsmacOS
ユーザー固有のsymbols library ~/.config/inkscape/symbols%APPDATA%\inkscape\symbols\ (例: C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\inkscape\symbols\)~/Library/Application Support/org.inkscape.Inkscape/config/inkscape/symbols/ または ~/Library/Application Support/org.inkscape.Inkscape/symbols/
system wideなsymbols library/usr/share/inkscape/symbolsC:\Program Files\Inkscape\share\symbols/Applications/Inkscape.app/Contents/Resources/share/inkscape/symbols/

Symbolの使い方

Shift-Ctrl-YでSymbols (Library)のペインが開く。 そこからドラッグしてくる。

Symbol Libraryが空の場合は登録する

WikipediaのElectrocal Symbols LibraryはSymbols Libraryが空っぽだった。

その場合はライブラリに追加する必要がある。

Symbolの登録手順

その手順は、以下の通り。(まずElectrical Symbols Librraryのsvgファイルをinkscapeで開く。)その後は

  1. Symbol setを”Current Document”にする
  2. 登録したいobjectを選択する
  3. 登録ボタンで登録する
  4. document propertiesのmetadataタブを開く
  5. metadataを適宜編集する
  6. svgファイルを上書き保存する

音符記号などのSymbols

音符記号などのSymbolsもある。こちらも便利。

Musical symbols

参考

Inkscape – Symbol