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インフルエンザ脳症の原因に関するXのポストから
Xのポストで見付けた:
驚愕の事実です
— issey🍉 (@T8Cy4yf9YhKPytv) December 10, 2024
解熱剤
問題提議していますね pic.twitter.com/mtSZUmcINy
この話は ワクチン不要論 内海 聡 (著) でも言及されている。 なお、内海氏の書籍は正しい内容もあると思うが、出典が示されないため自分で確認するのが安心だ。
CLINIC FORによる解説
より詳しい解説はインフルエンザの時服用すると危険な解熱剤とは?医師が解説します。 | CLINIC FORにある。
当初、インフルエンザ脳症の原因は明らかになっていませんでした。ですが、1999、2000年のインフルエンザ脳炎・脳症研究班(森島恒雄班長)の報告によると、インフルエンザ脳症を発症した方が使用した解熱剤に、ジクロフェナクナトリウムまたはメフェナム酸という成分を含んだ薬剤が使用されていたという報告があり、この成分がインフルエンザ脳症の発症にかかわっているのではという見解があります。ジクロフェナクナトリウムはボルタレンという名前の薬剤に含まれている成分、メフェナム酸はポンタールという薬剤に含まれている成分であり、いずれもNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)と呼ばれる種類の鎮静薬になります。
このことから、NSAIDsをインフルエンザによる発熱時に使用するとインフルエンザ脳症を発症し、死亡につながる可能性があるという見解が出され、使用しないことが推奨されています。NSAIDsという種類のお薬には、ボルタレンやポンタール以外にもさまざまな薬剤があります。現在のところ、上記薬剤以外の使用頻度が少ないということもあり、他の薬剤の安全性については十分に確認できていません。インフルエンザ脳症とのかかわりが指摘されているお薬があるという観点からすべてのNSAIDsについて、インフルエンザによる発熱の際には使用しないよう推奨されています。
インフルエンザ脳炎・脳症研究班(森島恒雄班長)の報告
上記の「インフルエンザ脳炎・脳症研究班(森島恒雄班長)の報告」は恐らくこれ: [PDF] イ ンフルエ ンザの臨床経過 中に発生す る脳炎・脳 症の疫 学及び病態 に関する研究
4.解熱剤の影響について
昨年度の研究結果からジクロフェナクナトリウム及びメフェナム酸が本症の予後の悪化に関与する可能性を指摘した。この点について、今年度さらに検討を続けたところ、その中でもジクロフェナクナトリウムが明らかに致命率(死亡率)を上昇させる結果を得た。
一方、アセトアミノフェンについては今年度も死亡率を上昇させるという結果は得られなかった。これらの結果は、緊急に公表すべきと判断し、厚生省及び小児科学会に報告し、 対策をお願いした(平成12年11月)。
一方、平成12年11月公表した二次アンケートの中で解熱剤使用不明群について、死亡率が高いと判断されたため、これらの症例について厚生省に詳細な再調査を依頼した。その結果、表に示すごとくメフェナム酸の致命率(死亡率)は 38.5%、その他の解熱剤については同 57.1%と、11 月公表の時点よりも高くなっていることが示された。
これらの点を考えると、小児科学会理事会の見解にあるようにインフルエンザにおける解熱剤の使用については、もし使用するとすればアセトアミノフェンが望ましいと考える。