リズム & ドラム・マガジン 2021年7月号

今年は10代~20代の頃のぼくのアイドルが何人か鬼籍に入った年でした。

和田アキラ、和泉宏隆、チック・コリア、パット・マルティーノ、チャーリー・ワッツ、そして村上ポンタ秀一。

村上ポンタ秀一はフュージョン系でも録音が多かったので、亡くなったと聞いた時はショックでしたね。

リズム&ドラム・マガジンでも追悼の特集が組まれていて、これは買いました。 歴代のローディ達の会話が興味深い。割といろんな人がローディになっていたようで、ポンタの懐の深さも感じます。

その他、著名なドラマーによる思い出エピソードが短く載っています。

神保彰や則竹裕之はポンタから電話がよくかかってきたようで、これも興味深いですね。

渡辺香津美のインタビューも感慨深いものがあります。 アメリカでMOBOツアーのころの話は当時は二人とも30代前半で、脂が乗っていた時期のエピソードとして面白く読みました。 今となってはポンタと同列に話が出来る数少ないミュージシャンの一人で、ポンタを過剰に持ち上げない話し方が良いです。

最近は「レジェンド」扱いするのが流行りなのか、神格化したがる傾向はありますね。

ポンタ自身のキャラクターもあると思いますが、若干寂しそうな姿をこの特集記事全体から感じました。渡辺香津美もそのようなことをインタビューで話しています。

和田アキラとポンタはプリズムでも共演してます。初期のSECOND THOUGHTS / SECOND MOVE、 プリズム・ライブ、PRISM JAMなどですね。 PRISM JAMは木村万作とのツイン・ドラムで二人の違いを聴くのも楽しい。

ぼくとしてはポンタのドラム全体的には手数が多い感じはしなくても存在感はあって、フロントの楽器・ボーカルを邪魔しない全体を包むリズムだと思っていました。要所ではビシっとキメてくるのが気持ち良いです。あと良く歌うハイハットが好きでした。