Bennie Wallaceはテナーサックスの人ですが、ブルージーで好きです。
あまり「泥臭い」とか「いなたい」感じはしない、どちらかと言うと割と「洗練された」とか「おしゃれ」な感じがほのかに香る。 気持ちがよい、イカした感じなフレーズです。ユーモラスな曲調が特徴的なので、あまり都会的過ぎないのが魅力ですね。
このアルバムはジョンスコとスティーヴィー・レイ・ヴォーンが参加しています。 ジョンスコはかなりフューチャーされています(9曲中6曲に参加)ので、それ目当てで買っても後悔しないはず。
スティーヴィー・レイ・ヴォーンはすぐ分かります。音が少し引っ込み気味な以外は、自分のアルバムとあまり変わりませんね。 まあ何を弾いてもSRVです。音もあの音です。
ジョンスコもブルージーな曲ではドンピシャ。 “Fresh Out”はストレート・アヘッド(死語?)なブルースで、基本的にギタートリオ+サックスという構成でとても勉強になります。 ジョンスコが自分のグループではあまりこの手の演奏をしてないので、貴重だと思います。 ソロもジョンスコ節全開です。コピーしたなぁ…。
あと、”Tennessee Waltz”もブルージー。これも貴重なスタンダード演奏でしょう。 ジョンスコ向けの曲ですね。
ちなみにアルバム全体ではエディ・ゴメスがヌペヌペしたベース、ストレート・アヘッドなナンバーはジャック・ディジョネットが叩いていますので、そちらも楽しめます。