説明が分かりづらい原因

「相手からなんど説明してもらっても、なんだかよく分からない」なんて経験はみなさんお持ちでしょう。

相手に悪気はないと知っていながら、フラストレーションは溜まります。 そういう状況の原因はたぶん、次の三つくらいに集約されるんじゃないかな、と思っています。

  • そもそも、そいつが分かってない
  • 日本語が残念
  • こちらの質問を理解していない (「まとめ」ができない)

そもそも、そいつが分かってない

これは結構あります。立場上、その人が「説明できないといけない」場合はあります。 で、がんばって説明しようとするのですが、分かっていないので意味不明になってきます。

こちらも前提知識が少ないと、そいつが分かっていないかも判断できないのでやっかいです。 経験を積んでくると、だんだん相手のレベルを読めるようになりますから、最初は勉強と思って聞いてあげるしかないですね。

「こいつ自身が分かってないな」と判断できたら、さっさと話を切り上げるのが良いです。 そうしないと、いつまでも無駄な頑張りをされてしまいます。 こうなったら他の人に尋ねるのが正しい。

日本語が残念

これも割とあります。というか、世の中の大多数の人は言葉使いが雑です。 雑というのは、適切な言葉を使う努力をしないという意味です。

適切な言葉を探すことをしないと、どんどん語彙が貧弱になりますが、こういうところに気を使える人はほとんどいない。これが現実です。 こういう相手は、こちらが適当に言葉を補ってあげるか、言い換えてあげるのが良いです。 確認も含めて。

こちらの質問を理解していない(「まとめ」ができない)

これも多い。

例えば「この会議って何をやっているの?」と聞いたとします。

「A部が仕切って、各部から報告してます」

みたいな答えをされてしまうことがあります。 知りたいのは、どうやっているかではなくて目的が何かの場合が多いわけで

「◯◯について共有する会です」

的な答えが欲しいわけです。

似たようなケースとして「このプログラムは何をやっているの?」に対して

「◯◯から受けた値を二乗して和を取ってます」

的な答えをしちゃうような例です。 そんなのプログラムを見れば分かるんですよ。 本当は

「そこは誤差を計算してます」

的な答えが欲しい。意外とこれができない。

「何かを軽く紹介してよ」と言われて、最初から各論、細かい技術的な課題を話し出すという例はたくさんあります。 こういう人は、相手が知りたいことを少しも想像していないのです。 自分の興味 ≠ 他人の興味 が理解できない。だから、ざっくり「まとめる」ことができない。 言い換えると、一歩引いて眺めることができない。

こういうのを繰り返していくと、だんだん「この人に聞いても欲しい答えがでない」とラベリングされるようになるので、注意するほうが良いです。 ぼくは割と短気なので、すぐにこういう人を見分けてしまいます。

おわりに

というわけで、自戒をこめて書いてみました。 ブーメランが返ってこないように気をつけたいものです。