たまにこういう本を読むと勉強になる。 仕事をしていると言いづらいことをサラっと言わないとならない状況はままある。
自分でも出来ていた部分も出来ていない部分はある。 間違った言い方はしてないが、うまくは言えてない部分は結構あると思った。
この本にあるような限定的なシチュエーションでは定型の言い方はあるが、言いにくいこと、言いづらいことをうまく表現するには、人生経験や推察力が必要に思う。
例えば、「どうやったらお金持ちになれますか」のようなテーマでどう話すか。 「そんなの知るか。知っていても教えない。」が本当の答えだとしたら、どう伝えるか。
なんとなくお茶を濁すような話で終らせる場合でも、「まあ聞いてよかった」と思わせれば成功だ。まあ、成功しないことが多いが。 適当な話で誤魔化された場合は、それは聴衆が舐められていると思っても良いかも知れない。
正直に「お題(聴衆の期待)に沿えない」説明をするなら、まだ誠実と思える。 のらりくらりと落ちのない話を続けたあげくに、お題(聴衆の期待)に応えないまま話を終わるのは、株主総会などでは良いかも知れない。
しかし、そういう場でなければ、こうした不誠実な話し方は聴き手はがっかりするだけだ。 聴く側が「こいつは与えられたお題に答える気がないな」と分かってしまうような話し方を出来るということは、かなり冷たい人なんだと自分は感じる。
普段の読書や思考が薄っぺらいと、なかなか深みのある(聴衆が聞いてよかったと思う)話にはならない。 これは年齢とは関係なく、フミコフミオ / 神・文章術 圧倒的な世界観で多くの人を魅了するで書かれているように普段の視点を深める意識で決まると思う。