認めたくないが、50歳代になると30代や40代のようにいかないことが多くなる。 仕事しかり、家族しかり、趣味しかり。
とくに仕事は40代までの働き方の延長線上でこなそうとすると、あちこちで無理がくる。 上を目指すわけでもなく、評価を追うでもないのに、そういう世代と同じ土俵で働くのはあらゆる面で不適切だ。
この本に書いてあることは、目新しいことは少ないかも知れないが、立ち止まって考えるきっかけには丁度良い。 実際の人の事例を挙げてあるので説得力もあるし、説教臭さも少ない。
自分の場合は、いかに「仕事から距離を置くか」がこれからのテーマだと思う。 一日の仕事を終えても、頭のなかでは仕事のことを考えてしまう。下手すれば週末も。
全力で働くよりは、健康で働くために考えるながら働くのが必要だという年代。 手を抜けるところは手を抜くし、息抜きをするべきときはいつでも息抜きをする。 ズルをするのではなく、パフォーマンスを維持するために賢く立ち回る。 それを目指す。
文句を言うべきときは、文句を言う。 どうせあと10年ほどしかその組織には居ないのだから、少しくらい嫌われても仕事しやすい環境は自分でつくりたい。
この本では「趣味をつくる」ことが強調されている。 自分の場合は趣味の有無はあまり心配はしていないが、どちらかと言うと趣味をいかに長続きさせるかが難しく感じている。 趣味の時間を確保しようとして無理をしてしまうのが課題だ。 仕事はほどほどにするようにして、もっと楽しいことに自分の残った時間を使うようにしなきゃ。と、この本を読んで決意を新たにした。
ということで、今年は1年のはじめに良い本に出会った。