保守系政党の 2025年参議院選挙 比例代表の得票数を集計してみた

保守系政党の得票数

2025年7月21日10:00時点での得票数を集計してみた。 ソースはNHKである。

一般的に近年の参議院選挙 比例代表での当確ラインの目安は一人あたり100万票。 この「しきい値」は今回もほぼ当てはまる。

100万票をボーダーにして以下の得票数を眺めると、落選した政党の課題がどこにありそうか見えるかも知れない。

日本改革党

くつざわ氏の個人商会的な日本改革党だが、5万票弱でなかなか苦しい。 党名の知名度がいまひとつなので、知名度を上げるのが必要に思える。

比例代表得票数46,478
政党名票33,872
沓澤亮治12,606

無所属連合

無所属連合は無所属候補者をまとめて会派とする新しい試みであるが、これで手応えがあると言えるだろうか。

さとうさおり氏のように地方議会では通用しても、個の力で国政で当選するのは、かなりの壁があることが明白になったの ではないか。

比例代表得票数241,308
政党名票184,315
大西恒樹45,098
藤村晃子11,895

日本誠真会

得票は30万票弱。吉野敏明の政経医チャンネル(18万人)と吉野敏明チャンネル(50万人)の登録者の間のような数。

吉野敏明チャンネルは四毒抜きの話題が多いが、他の政党の支持者も多そう。

政経医チャンネルの登録者を増やすことが課題に思える。

日本誠真会の選挙戦については別の記事で考えてみたいと思う。

比例代表得票数278,461
政党名票138,020
吉野敏明137,680
木原功仁哉2,761

NHK党

知名度としては日本誠真会よりは上だが、それでも100万票に及ばなかった。 NHK党の失速の原因はよく分からないが、立花孝志の言動・キャラに起因する部分はありそうだ。

浜田聡が個人の得票としてはかなり健闘しているが(このリスト中では北村に次ぐ2位)、それでも100万票には届かない。 福永活也がそれほど伸びなかったのも意外。

比例代表得票数523,528
政党名票248,221
浜田聡262,412
福永活也6,920
川崎貴浩5,975

日本保守党

北村晴男が80万票を集めてて知名度の高さがうかがえる。

百田が10万票と意外と少ない。政党名で投票する人が多いのだろうか。

比例代表得票数2,485,236
政党名票1,477,571
北村晴男805,051
百田尚樹104,098
有本香87,317
梅原克彦11,199

参政党

個々の候補者は20万票以下なのだが、上位二人は吉野敏明の個人名より多い。

政党名の浸透度、キャッチフレーズ、個人の知名度など利用できるものは抜け目なく活用した選挙戦の巧さが功を奏したと 言えるだろう。

比例代表得票数6,252,676
政党名票5,640,361
梅村みずほ171,439
安達悠司143,124
安藤裕96,032
松田学72,419
岩本麻奈47,456
山中泉22,099
川裕一郎21,034
後藤翔太19,611
重松貴美11,479
寺西一浩7,622

おわりに

浜田聡のように個人でYouTubeなどで発信力があるにしても、まだまだ当選に届く票数になる状況にはないようだ。 北村晴男のように、TVである程度知名度を稼げるとやはり強い。まだTVの影響力は無視できないと言える。

新興の政党が旧来政党と同じ戦いでは勝てないことは明白であるが、やはり組織力が弱い政党が選挙で勝つのは難しいことがあらためて見えてくる。 近い考えの政党はある程度協力するなど、個人戦から脱却することが必須だと思える。

ただし、チームみらいのように知名度も高くない政党が議席を獲得することもある。 王道のやり方や、直球勝負だけでなく、なにかしら知恵を絞って選挙戦を工夫することが必要に思われる。