セーヌ川がアレな件

放映権でお金がガッポガッポ入るなら、参加者の健康なんて瑣末なことなパリのオリンピック。

開催前から「セーヌ川で泳ぐのはやめとけ」な指摘があったのに「そんなの関係ねー」と強行しているようだ。

なぜ花の都パリの川で泳ぐのはやめておくのが良いのか。それは、さすがに歴史のある都市ならではの古式床しい下水システムのおかげで「超汚ない」から。

パリの下水は合流式と言われる、雨水と生活排水を合流させて下水処理場へ流す方式。 (ちなみにパリだけがという訳でもない。東京も23区は合流式がかなり残っている模様: 合流式下水道の現状と課題について)

これは雨水の量が増えると下水処理場の能力をオーバーしてしまうため、下水処理場が「もう無理」となったら雨水+汚水が未処理のまま河川に放流されてしまう。

ということでセーヌ川は汚水が混じった水が流れている。そんな汚水プールを泳がされてしまう選手の皆さんは御愁傷様としか言い様がないね。

まあプールでも放尿はあるから目が赤くなるのだが、塩素消毒もしないで生活排水が垂れ流されている河川で泳げば病気になるのは時間の問題だろう。

セーヌ川でトライアスロンしないとダメだったのか、小一時間以上問い詰められるだろうな。 いやー、さすがパリ。いろいろと勉強になる。 すばらしいオリンピックだね。