知ったか君を生温かく見守っているのだが、知ったか君の例はこんなの:
(途中からの食事シーンは何のショーなのか…。ファンにはアピールする何かがあるかも知れない。)
史上最大の詐欺の理由を語っているようだが、アベノミクスの理解が間違っていて、しかも岸田政権ではアベノミクス路線は継承されていない。 そんな土台がガタガタの上で論を張るから、結論ありきで言い訳を並べている印象を強く持ってしまったよ。 新NISAよりもむしろ投資信託などの運用が「ダメ」のような物言いにも聞こえる。 (森永卓郎は自身が投信で失敗しているのを見聞きしたことがあるから、そういう経験から言っている可能性はあると思う。)
アベノミクスの解説で参考になる高橋洋一氏の解説から引用すると、まず、
アベノミクス = 世界標準の経済政策
である。
さらに3本の矢の中身は
- 金融政策 (マクロ政策) = 雇用政策
- インフレ率 は 失業率 と裏腹
- 雇用を生み出した (雇用がよくならないと給料は上がらない・給料が上がるのは時間がかかる)
- 財政政策 (マクロ政策) → 財政出動
- 成長戦略 (ミクロ政策)
である。まあ「反グローバリズム」的な信条の人々からすると、「世界標準」な政策が気に入らないということはあるかも知れない。 ただ、ここで言う世界標準は学問的に標準的な金融政策の考え方という意味であって、グローバリズム的な何かではない。
ただ財政出動は実質的にほとんど出来ていなかった。
雇用が良くなれば(左派的な政策)、選挙で負けない
実際、若年層で安倍氏への支持が高かったのは雇用を改善したのが理由の一つと言われている。
アベノミクスの解説は以下の書籍が参考になる(これくらいは読んでから批判するべきだと思う):
上の動画では、深田氏は物価が据置き(つまりデフレ)なのが良いことと考えているようだが、その感覚はデフレ期しか知らない日本人だけの感覚だろう。 デフレ期が長すぎて、モノやサービスの値段が上がることに心理的に抵抗を感じのは、単に麻痺しているだけ。 デフレ状態だと、給料も上がらない。(インフレすれば、自動的に給料があがるわけでもないが。) 日本以外はほどほどにインフレしている。
あと「インフレするから投資信託はダメ」のようなことを言いたいらしいが、これは普通は逆だろう。 「インフレしてお金の価値が将来は下がるから、運用してお金の量を増やすのが良い」というのが運用するメリットして挙げられる。 運用しなければ銀行の利息だけしか増えないが、現状銀行の利息は非常に低金利だから、銀行預金は「塩漬け」と言われる。 (自分は運用を推奨するつもりも水を差すつもりもない。念のため。)
この方は色んなところに出没して「いっちょ噛み」しているITアナリストという肩書のようだ。 普段は何をアナライズしているのだろう。こんないい加減な知識で語っていて信用されるのだろうか。
やはり「知ったか君」は距離を置くのが良い。