枡野浩一 / 毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである

この短歌集に出会って、短歌がマイブームになっている。

長々と書くよりも、31字のほうが刺さるという感覚をこの短歌集で新たにした。

この人の短歌はこれまでの人生の来し方をも感じさせて、どこかほっとするものがある。 背伸びした感じがないというか、綺麗でない部分も歌になっているのがとても良い。

チャットでこのなかの短歌を引用したのだが、さっぱり反応しない人もいる。 日本人なのに短歌に何も感じないなんて、人生を損していると思うぞ。いやマジで。

この短歌集を読んだあとに「サラダ記念日」を買ってみた。残念ながら、こちらは正直好みではなかったな。 1ページにたくさん短歌が載ってるせいもあるのかも知れない。

「サラダ記念日」は若い時の歌のせいか、どれも綺麗すぎるし気負いは強めかな。同時に青臭さと背伸びのようなものを微妙に感じてしまった。 パイオニアではあると思うが、もっと泥っとした感じの歌が今の自分の好みであることは分かった。