般若心経って何を言っているの?って疑問に答えられますか?
そんな疑問にスパッと答えてくれる日本で唯一の本です(たぶん)。
般若心経は分かんないけどなんとなくありがたい、と思っている人は多いよね。でもね、仏教とは違う別の何かという驚愕の「経典」だったのです! この経典をありがたいと思うかは、もちろん読む人次第…。
目次
日本人のための聖典?
般若心経は間違い? を久しぶりに読み返しました。きっかけは下のツイートです。
般若心経の現代語訳のかっこよさは異常 pic.twitter.com/0ZB9awGRkY
— Ryohei Hirose (@ryohei_officia1) 2018年8月13日
このような超訳がバズり気味になるのも、結局のところ、もともとの般若心経が何を言っているのかが正直よく分からないからだと思います。 よく分からないのに日本人は般若心経が大好きです。
試しにAmazon で検索すると(これを書いている時点で)本のカテゴリで1000件以上(正確な数字が表示されない…)、Kindleで193件ヒットします。
般若心経は間違い?は初期仏教の立場から般若心経を読み解くと何が見えるか、という観点で興味深いものがあります。般若心経って何なのか
そもそも般若心経は本当の意味の仏説ではありません。仏説というのはブッダ(お釈迦様)が実際に説法した内容のことを意味しています。般若心経の中身はブッダが語った内容ではありません。
じゃあ般若心経って何なのかというと、仏教を理解していない人がそれっぽい単語を羅列してお経っぽく仕立てたくらいのもの、というのが結論となっています。(この要約はぼくがかなり大胆に端折っています。)
本文では露骨に書いてないですが、こんな中途半端なお経もどきをありがたがっているのが変なんですよ。 世の中、般若心経をネタにした本やら講演やら説法やらたくさんありますが、そのほとんどが般若心経の本質を理解しないまま、「私が考える般若心経」ばかりを量産しているのが実態です。
宗教家にとっては飯のタネ
実際ぼくが読んだことがある般若心経本、たとえば松原 泰道の 般若心経入門―276文字が語る人生の知恵 (祥伝社黄金文庫)などでは「読んで感じてみてください」なんて書いてあって何も教えてくれません。まあ宗教家の人にとっては飯のタネとして大変重要な『経典』であることはよく理解できます。
まとめ: 般若心経は仏教的ではない別の何か(追求する価値なし)
この本を読むと、般若心経に対する妄信的な信仰というのが日本人の信仰への姿勢を多いに浮き彫りにしているように思います。
本文中にもありますが、「人格を向上するには何をするべきか」「何が成長か」「どう生きるべきか」の教えがないものは本来の「教え」ではないでしょう。 ただただ「無」やら「空」やらの単語から空想・妄想を膨らませて悶々とする「哲学もどき」「哲学ごっこ」が仏教だと思わせてしまう般若心経は有害ですらあります。
この本を読んで、まともな教えはないのか、という疑問が湧いたら初期仏教を解説している本をあたることをおススメします。