ジミー桜井・田坂圭 / 世界で一番ジミー・ペイジになろうとした男

カバーとかトリビュートとか結構あるようで、実はここまで真剣に追求している人は多くないでしょう。 ジミー・ペイジへのレスペクト・愛情が溢れて感動的ですらあります。

ぼくにとってもジミー・ペイジはアイドルの筆頭ではあるのですが、ここまでにはとても及ばない。 ジミー・ペイジの素晴らしさについても完璧に語ってくれています。 なのでジミー・ペイジに興味があるけど良く知らない人が読んでもタメになると思う。

内容としては、生い立ち、ギターとの出会い、バンド結成、就職から本場アメリカでのトリビュート・バンドへの加入・脱退、アメリカでの独自の活動へという流れがわりと淡々と綴られています。ライターが補佐しているようなので、文章も読み易い。

ジョージ吾妻、マイケル・ランドゥ、ランディ・ジョンソン、ジェイソン・ボーナム、ポール・スタンレー、クリストファー・クロスなど錚々たる人達が登場して、「おぉっ」となってしまう。この人は何かを「持っている」。ジミー・ペイジのおかげかも知れないけど。 そしてジミー・ペイジとの直接会うシーンは鳥肌もの。自分なら泣くな。

彼のペイジ研究には興味深い分析もあります。

天国への階段のソロは何本かギターが重ねてあるとか、初期のころのアンプはスプロだけではなくフェンダーもあるのではないか、ハートブレーカーのギターはテレキャスターではないか、などなど。あらためて良く聴いてみよう。

残念ながらジミー・ペイジへの偏見がある人が多いのも確か。 でも、そういう輩ほどジミー・ペイジのフレーズもろくに弾けないまま論評していたりする(ムカつくので動画などへのリンクはしない。f◯nk ◯◯isanの店長とか曲も知らず、しかも全然弾けてないくせに偉そう。ヤツに語る資格はない)。

そんなイライラも吹き飛ばしてくれた本で、ツェッペリンファンなら超おすすめ。