本屋で立ち読みして欲しくなったので結局買いました。
日本の各地で天守閣がありますが、そのほとんどが模擬天守閣。
怪しい天守閣のトップバッターが大阪城というのは意外でしたが、読んで納得です。 それでも、今では大阪の人は今の天守閣が太閤秀吉が建てたものと思い込んでいるらしい…。
自分の住んでいる近所の天守閣が模擬なのか、復元なのか、調べてみるのも楽しい。 城のデザインについての言及もなかなかに鋭いので、見た目や美的なこだわりがある人はぜひ読んでみて欲しい。 浜松城の石垣が「余って」いることを指摘しちゃうなど、忖度しない姿勢が良いです。
面白いのが、例えば茨城の石下で見た城っぽい建物、これは実は石下町地域交流センターという自治体が建てたものですが、こんな「紛い物」までカバーしている点。 もはや「模擬天守閣図鑑」とも言える。
あと親切なのが、復元や国宝などの城もリストにまとめている点です。意外と少ないというのがぼくの印象です。 それくらい日本は模擬天守閣が溢れているという天守閣大好きな国民性ということか。
このムックを読んだ後は、復元天守でもありがたみがぐっと増してくるから不思議です。