「税収は財源ではない」のベースとなるMMT(現代貨幣理論)の勉強

MMT(現代貨幣理論)とは

MMTというのは現代貨幣理論(Modern Monetary Theory)のこと。

これは「税収は財源ではない」という考えのベースとなっている見方。

最近知って勉強を始めたばかりなので、まだまだ理解が追い付いていない。 が、現象論としてはMMTの信用貨幣論のほうが直感的だと思える。

最初に読んだときは、自分が持っていた貨幣の概念が180度変わった。

三橋氏によるMMTの特徴はこんなところか:

  • 信用創造による貨幣の創出
  • 国債発行で国民の預金が増える
  • 貨幣は債務と債券の記録

税収と財源の関係についてはこの本が参考になる(MMTの立場で説明している):

MMTは「経済学者」様のウケが悪い

MMTは批判者が多い。高橋洋一も批判的。(この人は学術的な権威に弱いらしい。まあワクチン何回も打ってしまう程度のリテラシーだからな…。) どうやら財務省関係者はMMT批判者が多いらしい。 ちなみに、正義のミカタに一緒に出演している藤井聡はMMT派のようだ。

主流派の経済学とMMTの違いはこの動画がとても参考になる:

藤井聡によるMMTの話は例えばこんな動画がある:

主流派の経済学の観点

  • 商品貨幣論
  • 経済ありきの貨幣論
  • 経済における国家の存在を否定的にとらえる
  • 市場が万能
  • 中央銀行不在

商品貨幣論というのは、「物々交換の延長線上に貨幣がある」という立場。 しかし人類の歴史上、物々交換による経済活動はなかったと言われている。

MMTの視点

  • 信用貨幣論
  • 国家ありきの貨幣論
  • 経済における国家の存在を重視する
  • 中央銀行の存在が前提

上の中野氏の著作から引用すると

紀元前3500年頃のメソポタミアにおいては、神殿や宮殿の官僚たちが、臣下や従属民から必需品や労働力を徴収し、また彼らに財を再分配していました。そして、神殿や宮殿の官僚たちが、臣下や従属民との間の債権債務を計算したり、記録したりするための計算単位として、貨幣が使われていたのです。

また、古代エジプトは私有財産や市場における交換は存在しない世界でしたが、それにもかかわらず、貨幣は存在していました。その貨幣もまた、国家が税の徴収や支払いなどを計算するための単位として使われていました。

ひとまずここまで

今のところはここまで。また追記するかも知れない。