世界測地系について調べてみた

GPXデータから距離や勾配を求めようとして世界測地系というものを知りました。

いくつかあるようなので、メモとして簡単にまとめてみました。

参考にしたのは

です。
略称正式名称構築している組織説明
WGS84World Geodetic System(世界測地系)1984米国GPSで運用 (GPSがもともと軍事用で開発されたため)。

WGS84は、高精度・継続性よりむしろリアルタイム性が重要視される軍事、航法、海図、ナビゲーションの分野に適した世界測地系。
これまでに数回の改定を行い、その都度ITRF系に接近。 ITRF2008との差は平均1~2mm程度。
GRS80Geodetic Reference System(測地基準系)1980IAG(International Association of Geodesy:国際測地学協会)及びIUGG(International Union of Geodesy and Geophysics:国際測地学及び地球物理学連合)地球の形状、重力定数、角速度等地球の物理学的な定数及び計算式からなる。(長半径・重力定数・力学的形状係数・回転角速度)
WGS94の準拠楕円体はこのGRS80にほぼ等しい。
GRS80では、楕円体の形状や軸の方向及び地球重心を楕円体の原点とすることも定められている。
GRS80は、全地球的測地系を構成する準拠楕円体の一つであり、現在では世界的に最も広く使われているもの。
ITRFInternational Terrestrial Reference Frame(国際地球基準座標系)1994IERS(国際地球回転観測事業)(学術機関)SI単位系の3次元直交座標系。
この座標系では、地球の重心に原点を置き、X軸を本初子午線と赤道との交点の方向に、Y軸を東経90度の方向に、Z軸を北極(地軸の北端)の方向にとって、空間上の位置をX、Y、Zの数字の組で表現する。

※国際地球基準座標系(ITRF)では、IERS基準子午線を本初子午線としている。
IERS基準子午線は、グリニッジ子午線(英国のグリニッジ天文台のエアリー子午環を通る子午線)の102 m 東を通過する。

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